かくたすあんどさきゅれんつ

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カテゴリ:自然観察( 15 )


2014年 02月 11日

アメリカ旅行記 その6

アメリカ旅行記 その6です。
2014年1月21日の記録です。この日もビッグベンドでの活動です。移動時間がもったいないので夜明け前に起きて(摂氏-2度でした)、フォート ストックトンから時には80mile/h(128.7 km/h)以上でかっ飛ばして、昨日探したMarathonの南の丘を再び探索。
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しかし、この日もお目当てのサボテンは見つからず。

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エスコバリア。

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フェロカクタス?。
追記:これは黄刺大統領だというご指摘です。

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諦めて次のポイントに移動。Shabomaniac!氏からの情報で、Marathonの南10マイルほどの所にあるパーキングエリアの鉄柵をくぐると色々なサボテンがあるということで、探索しました。

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大分丸(Coryphantha macromeris)の小さな個体を発見。

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このエキノケレウスはたくさん生えていましたが、なんだかわかりません。Echinocereus triglochidiatus?

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太平丸(Echinocactus horizonthalonius)

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草むらに太平丸が生えています(左右に2つ写っています)。桜丸や大統領、ネオカピルス(E. neocapillus)も生えているとのことでしたが、探し回っても見つかりませんでした。

余談。
悔しかったので帰国後にネオカピルス入手してしまいました。
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ところでこれは何でしょう?たくさん生えていて、以前Shabomaniac!氏のブログでEuphorbia antisyphiliticaだと仰っていたので多分同じものだと思うのですが。ユーフォにしては花が綺麗で、某趣味家さんのお宅で見たことがあります。これ、栽培してみたくなりました。


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公園内、Panther Junctionのビジターセンターです。右に写っている方が「君の写真を撮ってあげようか?」と言ってくれて、お礼を言って記念に撮ってもらいました。このビジターセンターの近くにガスステーション兼売店があるので便利です。


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さて、この日の探索ポイントはここです。公園の南東、右側に写っているダートのRiver Rd.

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大分丸(Coryphantha macromeris)を発見。

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烈刺丸(Coryphantha echinus)も発見。

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これが調べてもよくわからないのですが、これもC.echinus? 或いはコリファンタかエスコバリアの別種でしょうか?


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River Rd.をMariscal Mountainに向かって走って行くと、石灰岩の白い丘があります。奴らが生えているとしたらここだろうと思い、車を停めて丘に登りました。

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斜面にはエキノケレウスとエスコバリアが仲良く生えています。
で、丘の上を探し回っていると…。

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これです。お目当ての亀甲牡丹(Ariocarpus fissuratus)の枯れた個体を発見。この周りを探し回ったら、見つかる見つかる。

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ほとんど土に潜っていて、まるで岩のようで見つけにくいです(枯れ込んだ外側の黄色が目立つのですが)。まさにLiving Rock Cactus。メセンのリトープスなんかも南アの自生地に行ったらこんな感じで石に紛れているんでしょうね。

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どれも小さくて、サイズは10cmに満たない。

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太平丸と寄り添って生えている亀甲牡丹。

この日の本命がこの亀甲牡丹だったので、出会えて感動してしまいました。厳しい環境で生きている野生の亀甲牡丹がこんなに美しいものだとは…。

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亀甲牡丹をジックリ鑑賞して、撫で撫でしちゃったりして、この場を後にしたのでした。お花が咲いている時に来たら、もっと感動するのでしょうね。


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で、Chisos Basinに移動。

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Chisos Basinのビジターセンターで遅い昼食。レストランがありましたが高そうなので、売店で買ったツナサンドと野菜ジュースで済ませました。ハーレー乗りがノーヘルで走っていきます。


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もうフォート ストックトンまで戻るのが嫌になり、公園のすぐ西にあるStudy Butteという小さな町のモーテルに宿泊することにしました。一泊108ドルだと言うので迷っていると、「通りの反対側にもっと安いモーテルがある。ただしWiFiが使えない」と言われて、ネットがしたかったのでここに泊まりました。何日かかけてビッグベンドを満喫したいなら、この町のモーテルに泊まる方がいいかもしれません。

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チェックインしてから、周辺を探索してみました。要するに、この辺りの石灰岩の丘には色々生えているということなので。

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エスコバリア。
追記:おそらくワルノッキーだというご指摘です。

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太平丸。

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エキノケレウス。

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ど田舎です。

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モーテルに併設されているレストランでディナー。テキサス・スタイル・ナチョスとシェフ・サラダを注文したのですが、このボリュームで。美味しかったですが、食べきれず…。レストランの女主人がとてもフレンドリーな方で、気持よかったです。

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夜更け。ビール6缶セット(6缶セットでしか売っていない)を買って飲みながら美しい星空を眺めていました。オリオン座のM42とか綺麗に見えるんです。

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一人で寝るのが申し訳なくなるほど広くて寝心地の良いベッド。もちろんバスタブもあり、アメニティが良いので、まあ108ドルでもいいかな、と。

つづく。


by roka79 | 2014-02-11 14:20 | 自然観察
2014年 02月 09日

アメリカ旅行記 その5

アメリカ旅行記 その5です。
2014年1月20日の記録です。ビッグ・ベンド国立公園(Big Bend National Park)については一つの記事にまとめることも考えましたが、ものすごく長くなりそうなのでこれまで通りの書き方にします。
なお、今回から植物の画像はサイズを大きくしました。拡大出来るのでよろしければどうぞ。

フォート ストックトンからUS-385を南下するとMarathonという田舎町に着くのですが、Marathon Basinはサボテンの自生地として有名だそうで、ルサンタス(E. russanthus)などが生えているそうです。Shabomaniac!氏からの情報で、町の南3マイルほどにある丘(道路の右側)にエスコバリア・ミニマ(E.minima)やダビシー(E. viridiflorus var. davisii)などが生えているということなので、車を停めて丘に登りました。向こうで「TEXAS CACTI」という本を買ったのですが、これを見てもエスコバリア・ミニマの自生地はこの辺りだけと記載されています。

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ここです。右側の丘にも左側の丘にも鉄条網をくぐって登りました。ボーダー・パトロールが来た時の言い訳のためにトイレットペーパーを持って。しかし、いくら探してもお目当てのサボテンが見つからない!

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エスコバリアらしきものは見つけましたがミニマではない。

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キリンドロオプンチア・インブリカータ(Cylindropuntia imbricata)が実を付けていました。時間がないのでこの日はもう諦めて、ビッグ・ベンドに向かったのでした。

ちなみに、フィールドナンバーの付いたルサンタスは入手しまして。
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Echinocereus russanthus SB420 Brewster County, Texas
この辺りのものです。

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公園の入り口に到着。この先すぐにエントランスステーションがあるのですが、この日はたまたまフリー・デーということでタダで入れました。入園料は一週間20ドルです(車のフロントウィンドウの内側にペタッと紙を貼っておきます)。

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わかりやすくなるように、公園のマップを貼っておきます。

まず目指したのはDagger Flat。
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ユッカのたくさん生えている所です。ここに亀甲牡丹が生えているという情報がありまして。

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御旗(Echinocereus dasyacanthus)

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おそらくこれはルサンタス。

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問題はこいつです。エキノマスタスのようにも見え、エスコバリアのようにも見え…。でも単頭で生えていることからして、藤栄丸(Echinomastus mariposensis?)?調べてもなんとも言えないので、お詳しい方が居らっしゃいましたら教えてください。

追記:これはワルノッキー(Echinomastus warnockii)だというご指摘です。

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太平丸(Echinocactus horizonthalonius)
私が見た限り、ここの太平丸は辛そうでした。

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刺の長いオプンチア。うーん…Opuntia macrocentra?

探しても亀甲牡丹が見つからないので、諦めて次のポイントに移動。

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公園の東側、南東の端の方にあるHot Springs Rd.です(右にちょっと写っているダート)。

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この辺かな…というところで車を停め、丘に登りました。冬なのに草花がたくさん咲いています。

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松毬丸(Escobaria tuberculosa)

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太平丸(Echinocactus horizonthalonius)です。

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これは、Corynopuntia(=Grusonia)の何かです。Corynopuntia aggeria?

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大碇(Ferocactus hamatacanthus)
これは結構たくさん生えていました。パッと見、羅紗錦と似ていてどちらもここに分布しているのですが、拡大して調べて大碇だろうと。

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道の終点まで行って、また丘に登りました。

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大碇(Ferocactus hamatacanthus)

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さて、問題はこいつです。ワルノッキー(Echinomastus warnockii)だと思うのですが、どうでしょう。
追記:これはコリファンタ・エキヌス(Coryphantha echinus - probably)だろうというご指摘です。


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公園の南東の端にあるBoquillas Canyonに行ってみました。下を流れるリオ・グランデ川の対岸はメキシコです。

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トレイルを散策。

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見た目と分布域からして、Opuntia aureispinaだろうと思います。

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ここにも太平丸が生えています。手前は枯れた個体の残骸ですね。

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Corynopuntia(=Grusonia)の何か。

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こんな風にマット状に広がってたくさん生えています。

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ヤトロファ・ディオイカ(Jatropha dioica)です。これもたくさん生えています。樹液が赤く、メキシコではSangre de Drago(竜の血)と呼ばれるデザートプランツ。

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ほとんど横を向いて生えている大碇。

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夕暮れも迫ってきていましたが、もう一度Hot Springs Rd.の丘に登ってみました。しかしめぼしい収穫なし。サボテン探索はやっぱり難しい…。

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こうして、ビッグ・ベンドの初日は終わったのでした。見つけられなかったサボテンも多くて悔しかったですが、初めてならこんなものかもしれません。ここからフォート ストックトンまで200km以上あり、真っ暗な夜道を走って戻るのが辛かったです。休憩中に見た星空はものすごく美しかったですが。

つづく。


by roka79 | 2014-02-09 12:48 | 自然観察
2014年 02月 03日

アメリカ旅行記 その4

アメリカ旅行記 その4です。
2014年1月19日の記録です。この日の予定は、エル・パソ(El Paso)中心部のすぐ北にあるフランクリン・マウンテンズ州立公園(Franklin Mountains State Park)に行ってサボテン探索をしてから、Interstate 10を東にひた走ってフォート ストックトン(Fort Stockton)に移動するというもの。フォート ストックトンは今回のアメリカ旅行の大本命であるビッグ・ベンド国立公園に行くための拠点にしようと思っていた町です。


ところで、前回の記事で載せ忘れましたが、せっかくメキシコに接したエル・パソに居るのだからメキシコ料理を食べようと思い、夜はメキシカンレストランに行きました。
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メキシカンミュージックの生演奏もあり、お店の雰囲気は良かったのですが、料理はチップ込みで16ドルの割には…という感想。

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エル・パソの朝。寒かったです。摂氏3度。

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州立公園に到着したのは午前7時半頃。看板には午前8時~午後5時と書いてありましたが、エントランスステーションには係員が居て、入れてくれました。

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西側の斜面はまだ日陰になっています。

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羅紗錦(Ancistrocactus uncinatus =Sclerocactus uncinatus ssp. wrightii)を発見。

他のサボテンも日陰で見つけたのですが、日が当たっている方が美しいので割愛します。

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このアガベがたくさん生えています。調べたら、Agave lechuguillaのようです。

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これは何でしょう?よくわからないのですが、素敵な植物だなと思いました。

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松毬丸(Escobaria tuberculosa)のバラバラ死体。一部生きているかな?と思いましたが枯れていました。

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朝日を浴びたオプンチア。Opuntia phaeacanthaだと思います。

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探索した場所です。駐車場からそれほど離れてはいません。

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太平丸(Echinocactus horizonthalonius)です。この美しさ!太平丸がもうそこらじゅうに生えていて感動しました。

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半ば地面に埋もれていますが、遠目からでも目立ちます。
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太平丸の枯れた個体。たくさんありました。ここはアガベやオプンチアの枯れ込みも激しく、相当過酷な環境なのだろうと想像出来ます。

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白紅司(Echinocereus chloranthus)

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松毬丸(Escobaria tuberculosa)

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同じ太平丸と言っても個体差があって、観察がとても楽しい!

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正直に言いますと、これだけたくさん生えているなら、小さいのなら掘ってもいいかな?と思ってしまいました。もちろんそんな不届きはダメなので、花殻の付いているのを見つけたらせっせと採取して我慢しましたが。

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白紅司(Echinocereus chloranthus)

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御旗(Echinocereus dasyacanthus)
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東向きの斜面です。傾斜はゆるやかです。ここに太平丸がたくさん。

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駐車場まで戻って、反対側の山にも登ってみました。しかし、不思議なことにここにはサボテンが少ない。太平丸もまったく見つかりませんでした。

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アガベの陰に隠れるように生えている白紅司。

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これは松毬丸の幼い個体だと思います。

もっと時間をかけて州立公園全体を回って探索したら、幾つかの他のサボテンを見つけることが出来たのでしょうが、まあそこは仕方ないです。野生の太平丸をじっくり観察することが出来たので大満足です。実を言うと、これまで太平丸には「金持ちの盆栽趣味」というイメージがあってそれほど魅力を感じなかったのですが、ここに来てみて取り憑かれてしまいました。花殻をたくさん日本に持ち帰ったので、種が採れたら蒔いてみようと思います。野生の姿に近づけるのは難しいとは思いますが。


なお、私のブログと同じタイミングでShabomaniac!氏がこのフランクリン・マウンテンズ州立公園について私のよりずっと素晴らしい記事(宝の山!フランクリン・マウンテン (前編)宝の山!フランクリン・マウンテン(後編))を書かれているので、ご興味があればそちらを参照してみてください。


さて、フォート ストックトンへの移動ですが、何を血迷ったのかInterstate 10を外れてUS-62/180をカールズバッド(Carlsbad)の方に向かって走ってしまい。

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ボーダーパトロールの検問所。「フォート ストックトンに行くのに何でこっちに来たんだ?」と笑われてしまいました。

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巨大な塩湖がありました。Alkali Lakesという塩湖だそうです。

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夕方に、無事にフォート ストックトンに到着。

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Motel 6は安いです。税金がつくので50ドル近くにはなるのですが。

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このオンボロ車は捨てられているのか?と思ったら、そうではないという…。中もすごくオンボロ。

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モーテルの室内。独りで泊まるには十分以上の広さですし、快適に過ごせます。まあ、このモーテルには冷蔵庫がないというのが欠点ですが。

さあ、いよいよ翌日からはビッグ・ベンド国立公園行きです。

続く。


by roka79 | 2014-02-03 23:38 | 自然観察
2014年 01月 31日

アメリカ旅行記 その3

アメリカ旅行記 その3です。

2014年1月18日に見たものについて書きます。この日の予定はデミング(Deming)を出発してラスクルーセス(Las Cruces)を抜け、まずはホワイト・サンズ・ナショナル・モニュメント(White Sands National Monument)に行く。そしてアラモゴード(Alamogordo)まで北上し、オリバー・リー・メモリアル州立公園(Oliver Lee Memorial State Park)で時間をかけてサボテン探索をして、エル・パソ(El Paso)に辿り着くというものです。


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早起きして夜明け前に出発。外気温は摂氏マイナス2.7度です。寒い。

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試しに最寄りのセブンイレブンを検索してみました。114km。アメリカの田舎にはコンビニエンスストアというものはありません。ただしガスステーションには大抵売店が併設されていて、飲料水、コーヒー、食べ物やタバコが買えるので問題ありません。それに…。

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ウォルマートがあります。24時間営業なんでしょうか。ガスステーションで「ロードマップが欲しい」と言ったら「ウォルマートに売ってるよ」と言われたので来たのですが、ついでに果物やワインを買いました。

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リンゴが並んでいます。リンゴは走りながらでも食べられるので重宝しました(キウイフルーツも)。

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挽肉。何というか…。

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牛乳。何というか、業務用洗剤のように見えて…。

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ロードマップ売り場。カーナビの性能がショボくて使えないので、ここでニューメキシコ州とテキサス州のロードマップを買いました。ツーソンに着いたらすぐにアリゾナ州のも買っておくべきでした。


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ホワイト・サンズ・ナショナル・モニュメントのビジターセンターに到着。ここには広大なミサイル・レンジがあるので、手前に検問所がありました。

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案内板。左半分は立ち入り制限区域になっています。

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エントランス・ステーション。ここで入園料を払います。

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しばらく道を走ると、真っ白な砂の砂丘(dune)に。

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あまりの美しさに息を呑みました。

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人の足跡が写り込んだら興醒めなので、結構道路から離れたところまで歩いて撮影。

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Soaptree Yuccaと呼ばれるYucca elataが砂に埋れて生えています。Shabomaniac!氏曰く「ここに月の童子があるらしいけど見つけたことがないです」とのことでしたが、もちろん私も見つけられず。
でも、最高に美しいところだったので、行った価値がありました。


アラモゴードは史上初の原爆実験が行われた所で(実験場は町から160km離れている)、興味があったのですが、年に2回だけしか開放されないということでした。なので町のすぐ手前で東に折れ、オリバー・リー・メモリアル州立公園に向かいました。(なお、アラモゴードはアタリ社のクソゲー「E.T.」の埋葬地としても有名)


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到着。入園料は5ドルです。

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いきなりエキノケレウスの大群生が。種が判別出来ず…。

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トレイルを歩いて、いざ山へ。

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蝦サボ。下のは動物に食われたんでしょうか。Echinocereus triglochidiatusのように見えますけど自信はありません。

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これは、荒武者(Echinocereus stramineus)ではないかと思いますがどうでしょう。

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斜面を見上げてみる。そんなに傾斜がキツくなさそうに見えますが、とんでもない。

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こんな急斜面。転落したら死ぬので…。下りが怖かったです。

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こういう所にはエキノケレウスがたくさん生えています。

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松毬丸(Escobaria tuberculosa)だと思います。

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うーん……これも? Escobariaの別種かな?

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これも。

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ここまで登って、もうこれ以上はヤバいと思ったので下りました。

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刺の長いオプンチア。種は判別出来ず。

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御旗(Echinocereus dasyacanthus)を見つけました。しかし右のは枯れて中が空っぽ。

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反対側の斜面にも登ってみました。

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御旗の幼い個体と思われるもの。

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ついに太平丸(Echinocactus horizonthalonius)を発見。

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御旗(Echinocereus dasyacanthus)もそこかしこに生えていました。

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双頭の太平丸。

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立派な太平丸。栽培品とは風格が違う美しさだと思いました。

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蝦サボ。これも荒武者なのでしょうか。これはこの後イヤというほどたくさん見ることになったのですが。

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探した場所はトレイルのもっと奥ですが、ビジターセンターからはそんなに遠く離れていません。色々なサボテンに出会えて大満足。ここに来てよかったです。

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ところで、ビジターセンターまで戻ってきたらこんな看板が。ダイヤガラガラヘビに対する注意です。攻撃的ではないし遭遇したらゆっくり後退して立ち去れば噛まれないというようなことが書いてありますが、なんせ猛毒持ってるんで…。しっかりしたブーツを履くべきと書かれています。ひょえー。


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で、無事にエル・パソ(El Paso)に到着。メキシコ国境に接している町の割には、雰囲気がそれほどメキシカンじゃないというか(場所による?)。まだ陽が沈んでいないので、サボテン探索にもっと時間をかければよかったかな…。ところで今回の旅行では、なんとかしてメキシコに越境したかったのですが、レンタカー会社との契約で、特別な許可がない限り越境出来ないこと、そして、メキシコがとても危険なことから諦めました(このエル・パソに隣接したメキシコ側の町、シウダー・フアレスは怖ろしい犯罪都市です)。

続く。



by roka79 | 2014-01-31 11:21 | 自然観察
2014年 01月 30日

アメリカ旅行記 その2

アメリカ旅行記 その2です。
2014年1月17日に見たものについて書きます。この日の予定はアリゾナ州のウィルコックス(Willcox)を出発してチリカウワ国立公園(Chiricahua National Monument)に行き、Interstate 10を東進してニューメキシコ州に入り、ロック・ハウンド州立公園(Rock Hound State Park)に立ち寄ってから、デミング(Deming)のモーテルに辿り着くというもの。

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これが新しい車のシボレー・インパラ。9代目のモデルで直列4気筒2500cc。燃費は悪いですが、私は日産マキシマよりもずっと運転しやすい車だと思いました。

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ウィルコックスの夜の街並み。田舎町です。

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モーテルのすぐ隣にマクドナルドがあったので、朝マックしたくなり。マックグリドル(ソーセージ&チーズ)、コーヒーはスモールを注文しましたが、5.44ドルしました。日本より値段が高い。


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チリカウワ国立公園に向かう田舎道。アメリカのこういう田舎道を走るのは楽しいです。

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公園の入口に到着。

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山道を登ってビジターセンターに着きました。ここで入園料を払います(5ドルだったかな?)。公園の職員に「サボテンの写真を撮りたいのですが、ここにサボテンはありますか?」と訊いたら「団扇サボテンならあるけれど、あなたの探しているようなサボテンはない」と言われました。むむう・・・。

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案内板。2011年5月に発生した人為的な原因による山火事で甚大な被害を被ったと書かれています。

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山道を登って行きました。

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道路脇の日陰には雪が残っています。日差しがあるので寒くはないんですけど。

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迫力のある岩壁。空の濃い青とのコントラストも美しい。

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山の頂上にあるマッサイ・ポイント(Massai Point)に到着。ここは標高2094mあるそうです。

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とても美しい風景に感動しました。ここは2700万年前に起こった火山の噴火とその後の浸食作用によって出来た奇岩地帯で、しばし時を忘れて風景を眺めていました。

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トレイルを歩いてみました。山火事の爪痕がはっきり残っています。

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アガベが生えています。パリー(Agave parryi)だと思います。これは結構たくさん生えていました。

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団扇サボテンをようやく発見。しかし数は多くありません。もっと奥まで行ったらたくさんあったのかもしれませんが。

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このフィラメントのある葉の植物はユッカだと思いますが、種は判別出来ません。パンフレットには、ここにはYucca schottiiが生えていると書かれていましたが、それらしいユッカを見つけることは出来ず。

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もっとトレイルを奥まで進みたかったのですが、時間の関係で引き返しました。「ここには太陽(Echinocereus rigidissimus)がありそうです」とShabomaniac!氏から言われましたが、見つけられず。でも、とても美しい場所だったので、行ってよかったです。


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ハイウェイに戻る途中で給油に立ち寄ったガス・ステーションにて。アリゾナ州の長閑な田舎町です。

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Interstate 10を走行中に撮影(危険行為)。走っているのは大型トラックばかりで、乗用車は少ないです。町と町の間には何もないに等しく、単調なので走っていると集中力がなくなってきて危ない。私はガムを噛んだり日本から持っていったCDをすごい大音量でかけたりしていました。ここは、もうニューメキシコ州との境に近いところです。


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ようやくロック・ハウンド州立公園に到着。午後3時くらいだったと思います。

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公園のビジターセンターで見たポスター。ちなみに左上から、姫玉(Mammillaria lasiacantha)、赤花蝦(Echinocereus coccineus)、大分丸(Coryphantha macromeris)、麗光丸(Echinocereus reichenbachii)、金赤竜(Ferocactus wislizeni)、桜丸(Echinomastus intertextus)、オプンチアの…読めない…、マミラリア・グラハミー(Mammillaria grahamii)、御旗(Echinocereus dasyacanthus)です。

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トレイルに登るルートを教えてもらって、登って行くと、小さな植物園がありました。
手前のはBrown-spined Pricklypearと札にあるので、(札が間違っていなければ)Opuntia phaeacanthaです。

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アガベも結構生えています。種は判別出来ません。

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斜面から下を見下ろすとこんな感じ。西日を浴びた団扇サボテンが綺麗。

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この州立公園にはキャンピングカーが滞在出来るエリアがあって、たくさんの車が停まっていました。こういう所でのんびり滞在するのはいいでしょうね。

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ここは、とにかく団扇サボテンだらけ。山の斜面が団扇サボテンに覆い尽くされています。トレイルを登るのも怖いほど。
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団扇サボテンが枯死しています。

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金赤竜(Ferocactus wislizeni)が、団扇サボテンの根元に生えていました。私の影が写り込んでしまっていますが…。

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結構登って、疲れたしここで引き返しました。これはダシリリオン。Dasylirion wheeleriだと思いますが…。
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日没も迫ってきたので、公園を後にして宿泊地に向かったのでした。

なお、この公園はFlorida Mountainsの北端にあるのですが、この一帯の山の上の方にはエスコバリアが生えているそうです。見れなかった…。

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デミング(Deming)のMotel 6に到着。お金を節約するため、旅の前半は宿泊料が安いこのモーテルに泊まっていました。しかし、ここでは一泊57ドル。「高いです」と言ったら「周りのモーテルは70、80ドルするよ。ウチが一番安い」と言われました。むむう…。

続く。



by roka79 | 2014-01-30 13:59 | 自然観察
2014年 01月 27日

アメリカ旅行記 その1

サンアントニオ発ヒューストン行きの飛行機が寒波による凍結の影響で欠航になり、一日遅れてしまいましたが、昨夜無事にアメリカから帰国しました。と言う訳でアメリカ旅行記を書いていこうと思います。まあ、その他に一つトラブルがあったのですが、それは後述します。

まず、今回のアメリカ旅行にあたってサボテンの自生地情報を提供してくださったShabomaniac!氏に感謝の言葉を述べたいと思います。氏のアドバイスがなかったら、私はロクに何も見つけることが出来なかったと思います。本当にありがとうございました。
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アリゾナ州のツーソン(Tucson)に到着したのは現地時間1/15の22時くらいでした。上の画像はツーソン国際空港です。こぢんまりとした空港。そして、レンタカーを借りに行きました(手配は日本の旅行代理店で済ませていました)。

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こんなすごい車に乗ることにw マキシマという北米日産のフラッグシップ車で、V6 3500ccのエンジンを積んだ高級スポーツセダンです。カローラクラスを頼んでいたのですが、レンタカー会社は当たり前のように「クラスをグレードアップしないか?」と言ってくるので、「ノーサンキュー」と言うべきです。まさかこんな車になるとは・・・。



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翌1/16の朝。外気温は華氏41度。摂氏に換算すると5度です。しかし朝晩は寒いのですが、晴れるとグングン気温が上昇して摂氏20度くらいまでになるので、ロンTにパーカーでちょうどいいくらいでした。


ツーソンの北西のSilverbell MountainsにはEchinocereus nicholiiが、その南のWaterman MountainsにはEchinocactus horizonthalonius var. nicholiiが生えているということなので、まずそこを目指しましたが道に迷ってしまいました。


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近づこうとするも、ご覧のように増水してて道路が通行不能だったり・・・。


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仕方ないのでIronwood Forest National Monumentという所に行きました。

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キリンドロオプンチア。手持ちのCactus of ARIZONAという本で調べる限り、見た目と分布域からしてCylindropuntia bigeloviiではないかと思います(自信はありません)。
訂正:いやいや、これはやっぱりJumping chollaこと、Cylindropuntia fulgidaでしょうね。

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Ferocactus wislizeni 金赤竜。この辺りでは比較的よく見るフェロカクタスで植栽にも使われていますが、これはフェロカクタスで最大級の大きさになるサボテンで、南を向いて傾く性質があるそうです。


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Carnegiea gigantea 弁慶柱がたくさん生えています。道はダートで、ここはまだマシな方。所々かなり荒れているので慎重に走らないと危ないし、車にダメージを与えてしまいます。私はダメージを与えてしまいました・・・。

はっきり言ってさほど面白いモノがあるわけではないし、道も悪いので、ここはお勧めしません。私は早々に切り上げて次の目的地に向かいました。Echinocereus nicholiiが見れなかったのがとても残念。


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給油するために立ち寄ったガス・ステーションで見たハーレー。おばさんが乗っていました。かっこいい。

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Saguaro National Park East。この国立公園はツーソンの東西に別れて2箇所あって、前回のアメリカ旅行で西側に行ったので、今回は東側に行きました。

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ビジターセンター。ここでパンフレットがもらえますし、良いサボテン本も手に入るので立ち寄るべきだと思います(ビジターセンターで入園料を払わなければならない公園も多いのですが)。ちなみに私はここでTシャツも買ってしまいました。

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Fouquieria splendens。赤い花が咲いている時に見たらすごく美しいのですが。

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弁慶柱がたくさん生えていて美しい風景。しかしパンフレットによると、この数十年でかなり数が減少してしまったそうです。

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ここにもFerocactus wislizeni 金赤竜がたくさん生えています。

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キリンドロオプンチア。Cylindropuntia acanthocarpaだと思いますが自信がありません。

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キリンドロオプンチアのスケルトン。

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蝦サボ。Echinocereus fasciculatusではないかと思いますが…。花が咲いていればわかるんですけれど。

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Ferocactus wislizeni 金赤竜の若い個体。ずいぶん雰囲気が違って見えます。樽状になるのにどれくらいの年月を要するのでしょう。

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団扇サボ。うーん・・・Opuntia engelmanniiでしょう、多分。

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弁慶柱はやっぱり風格があります。

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ここはしっかり整備されているので道も舗装されています。

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枯死した弁慶柱。色々な原因で枯れるそうですが、これは寿命が尽きて枯れたのかな?前回の旅行では山火事で下の方が真っ黒になった弁慶柱を結構見ました。


この公園を後にしてInterstate 10というハイウェイを東に向かったのですが、EXIT281のハイウェイ沿いの北側の丘に色々生えているということなので、降りて探しました。

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探した場所。しかし、なかなか見つからない。

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別角度から。

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これは、Echinomastus erectocentrus 紅簾玉だろう・・・と思っていたのですが、よく調べたらCoryphantha viviparaのようです。Coryphantha robustispina ssp. scheeriも見つからず・・・。探す場所の選び方が不味かったのでしょうか。やはり、知識と経験がないとそう簡単には見つけられないものです。


しかもです。Bensonという町でInterstate 10に戻ろうとして、交差点で左折しようとしたら直進してきた車にぶつけてしまいました!二日目にして交通事故を起こしてしまいました…。アメリカは右側通行ですので、日本で言えば右折時の事故のパターン。完全にこちらに過失のある事故で、相手は若い女性でしたが、すぐに警察を呼んでもらって謝罪しました。アメリカでは先に「アイム・ソーリー」と言った方が負け、なんて言われますが、どう見ても私の不注意なので謝るしかありません。幸いなことに相手に怪我はなく(私にも)、車のダメージもそれほどではなかったし、相手も私が謝ると「そんなに気にしないで」って言ってくれて、すぐにやって来た警官も私が英語に不自由がある日本人旅行者とわかると親切な対応をしてくれました。レンタカー会社のエマージェンシーコールに電話したら「走行可能ならツーソン空港まで戻って欲しい」と言うので、もうサボテン探索どころではなくなり、スゴスゴとツーソンまで戻ったのでした。

戻って事情を説明したら「ノープロブレム!」ってな感じですぐに新しい車を用意してくれたのですが、「もっとコンパクトな車がいいです。マキシマは私には大きすぎたしパワフル過ぎました」と言っても、クラスの変更は出来ないようで、シボレー・インパラになりました。結局そのシボレー・インパラで最後まで走ることになったのですが。

後日談になりますが、返却時に書いて提出してくれと言われたインシデント・レポートの裏面に書かれている内容がシビアで恐ろしく、「あなたはあらゆる損害に責任を負っている」「我々からの連絡を待つのではなく、速やかにあなたの加入している保険会社或いはクレジットカード会社に連絡することを強く勧める」「補償はあなたの加入している保険会社から行われるのであって、我々の保険はいわば保険の保険のようなものである」などと、「こちらには金を出すつもりはありません」というニュアンスが伝わって来て、アメリカの保険会社がいざという段になると金払いを渋るという話も知っていたので、ドカンと損害賠償請求されるのではないかと焦りました。さっき日本の事業所に電話したら「フルカバーの保険に入っているし、違法行為などの過失があったという報告も来ていないので保険が効くはず」と言われてほっとしたところです。

反省。クレカの付帯保険で適用されるかどうか行く前にちゃんと確認して、適用されない場合は海外旅行保険に入っておくべきでした。そして、安全運転を心がけるべきでした!

このトラブルのせいでかなり時間を取られ、この日はもうウィルコックス(Willcox)という町のモーテルに辿り着くだけで精一杯。サボテン探索をもっとしたかったです。

続く。


by roka79 | 2014-01-27 19:58 | 自然観察
2012年 04月 25日

タイレポ Ao Phang Nga National Park

タイレポ、2月に途中まで書いたっきりでしたが、続きです。
2012/01/17に撮影したものです。


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クラビ(Krabi)近くです。この辺りはカルスト地形になっています。


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野原に咲いていたマメ科の植物、Bauhinia pottsiiです。


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植物を探索するため、丘に登りました。立っているだけで汗がダラダラ出てくる蒸し暑さでした。ここにEuphorbiaやPhyllanthusがあるということでしたが残念ながら見つからず。


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Hoyaは見つけました。


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その近くの熱帯ヒース林に面白いモノがありました。


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Lecanopteris sinuosaというアリシダです。茎が太って、アリに巣を提供するアリ植物。


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取ってみました。小さなアリなのですがわらわらと出てきました。一緒に写っているのはDischidia rafflesiana アケビカズラです。


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これです。ガガイモ科の植物です。乾季なのでちょっと萎れていますね。


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海辺近くの沼地で見た熱帯スイレン。残念ながら花が咲くちょっと前でした。



午後はメインイベントとでも言うべき、Ao Phang Nga National Parkに行きました。

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マングローブを散策。川が流れて来ていて水がとても綺麗でした。ここにもホヤやランがたくさん生えていました。


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ボートをチャーターして海へ。最高に気分爽快で、美しい風景に感動しました。

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人工島です。古くからあるそうです。帰りに寄って喫茶店でコーヒーを飲みました。ムスリムが多く住んでいるのですが、彼らはみなお茶を飲んでいました。私が日本人とわかると色々話しかけられました。


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ユーフォルビアがたくさん生えているのがわかりますでしょうか?


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これでわかるでしょう。


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これはEuphorbia antiquorum ふくろ木というものでインド原産なんですが、タイにも自生しています。史前帰化らしいです。岸壁に生えると上の画像のように垂れ下がっているものが多かったです。


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これはドラセナだと思うのですが。海面ギリギリ。


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島(007の映画のロケがあったとかでジェームス・ボンド島と呼ばれています)に上陸。ユーフォルビアを撮影しようと岩の上まで登ったのですが、アリの攻撃が猛烈で・・・すごく痛くて悲鳴が出るほど。これもちょっとピントがボケてしまいました。


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せっかくなので撮ってもらいました。


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帰り、夕暮れ時の光景がとても素晴らしくて息を飲むほど。人工島でコーヒーを飲みつつお喋りしていたらすっかり夜になってしまったのですが、星空の美しさと言ったら・・・ずーっと星を眺めていました。ここはプーケット島から近いのですが、行ってよかったです。

by roka79 | 2012-04-25 13:15 | 自然観察
2012年 02月 15日

タイレポ Sri Phang Nga National Park

タイレポその4です。
01/16の午後は、Sri Phang Nga National Park スリ・パンガー国立公園に行きました。


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案内人さんの仕事が終わるまで辺りを歩いていたら、いきなりデカい蜘蛛が。ここはパラゴムノキの林です。原油価格の高騰もあるし、天然ゴムは結構お金になるようです。



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その近くにたくさん植わっていた刺々しい植物。後で訊いたらサラカヤシ(Salacca zalacca)だそうで、果実は食べられます(だから植わっていたんですね)。

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これがその果実。道端の露店で売られていました。果皮が蛇皮みたいなので英語ではsnake fruitとも呼ばれます。安いので買って食べてみましたが・・・味は甘酸っぱくて美味しいのですが、クセのある匂いがします。ちなみにこの露店で案内人さんはドリアンを貪り食ってましたが、私はパス。



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これは何だろ?と思って調べたんですが、フクジンソウ(Cheilocostus speciosus = Costus speciosus)というショウガ科の植物でした。茎がクルクルッと旋回して、綺麗な花が咲きます。赤いアリがたかっているのがわかるでしょうか。


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白花が飛んでしまったので、翌日別の場所(海の近くの泥地)で撮影したものを一枚。



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デカいユーフォルビア。この辺りでは普通の植栽。


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海が近いので、マングローブの植物もこんな風に鉢植えに。ハマザクロ・・・かな?


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小魚をグラグラ煮て天日干ししていました。ちょっと食べさせてもらったのですが、とても美味しかったです。





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いよいよSri Phang Nga National Park スリ・パンガー国立公園へ。車で行くと入園料ふんだくられるという事で、バイクで2ケツして行きました。こんな未舗装の田舎道ですが、まだ公園のゲート手前です。


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高木。熱帯雨林の樹冠生態系の研究が大変なわけです・・・。


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案内人さんと別行動で遊歩道を散策。涼しげな森林浴~という雰囲気ですが、かなり蒸し暑いです。


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樹の幹にはシダなどの着生植物がたくさん。


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案内人さんに後で訊いたら「これは毒があって危ない。かぶれる」と言っていましたが、クジャクヤシ(Caryota)の一種だとわかりました。調べてみると面白い植物です。


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遊歩道は意外と短くて、最奥には滝がありました。Tamnang waterfallで間違いないと思います。


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滝壺で泳いでいる観光客が結構居てビックリ。登山中は誰にも会わなかったのに山頂は人だらけ、という感じでしょうか。SWIM WITH FISHという看板がありましたが、本当に魚がウヨウヨ居ました。


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着生ランです。ブルボフィルム・リラキヌム(Bulbophyllum lilacinum)で間違いないと思います。「ライラックのような花」という意味の種小名です。


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これは翌日別の場所で撮影したモノ。国立公園内では採取はNGなので、ここで採取しました。



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国立公園とは言え、東南アジアの本格的な熱帯雨林にはじめて踏み入ったわけですが、時を忘れるほど楽しくて、とてもいい体験になったと思っています。

by roka79 | 2012-02-15 19:56 | 自然観察
2012年 02月 09日

タイレポ 水生クリナム自生地へ

タイレポその3です。2012/01/16撮影。


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ラノーン(Ranong)の夜明け前。すぐ近くに温泉があり、周りがゲストハウス街になっています。ここで働いている人はミャンマー人が多いんだそうです。


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温泉の画像を一枚。盗撮した訳ではありません^^;。足湯があったり温泉プールがあったりしたので足湯してみたんですが、お湯が・・・すごく熱い!日本人の私ですら熱すぎると感じたんですが、タイ人や欧米人にとっては熱湯なのでは・・・?


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ヒメノカリスだと思われます。英名ではspider lilyって言うんですね。後に載せる水生クリナムと同じヒガンバナ科。


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道端。なんだか雑然としていますが、ノゲイトウが咲いています。左の方に写っている黒い実はハネセンナ(Cassia alata)。種がたくさん入っていました。



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案内人さんが住む村。ラノーン南の長閑な農村です。彼はイスラム教徒なのですが、このあたりはイスラム教徒が多くて、モスクもあちこちにありました。



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ジャックフルーツ。これはポピュラーな果樹のようで、熟れて落ちた実が放置されて腐っているほど。2012/02/11追記。これはArtocarpus integer コパラミツでしょうとのご指摘があったので訂正しておきます。



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川べりに生えていた木。たくさん実がなっています。

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この実の中を見て、「これは枕の中に入れるんだ」と聞いた時点で「キワタ=木綿」と気付けなかったって・・・。花も葉も幹も見れなかったのですが、カポック(パンヤノキ)のようです。



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タシロイモ(Tacca)の一種。グロテスクで綺麗なお花だな~と思ったので、後でバンコクの市場で球根を買ってみました。



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これはグラマトフィルム・スペキオスム(Grammatophyllum speciosum)というランです。世界最大のラン、と言われるようですが、これの鉢植えがごく普通に民家の庭にありました。花が咲いているのを見れなかったのが残念。



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こちらはデンドロビウム・セクンドゥム(Dendrobium secundum)。これもよく見ました。白花タイプ(Dendrobium secundum alba)は珍しいらしく、後日別の場所で、山採りしてきた株を見せてもらいました。



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アリノスダマ(Hydnophytum formicarum)と思しきモノ。今回のタイ南部行きでは残念ながら自生しているアリノスダマを見ることが叶わなかったのですが、この立派な株を見る限り、この辺りではそれほど珍しいモノでもないんでしょう。




この日の最初の目的は水生クリナム(Crinum)の自生地見学なんですが・・・正確な場所は・・・わかりません。多分、パンガー(Phang Nga)の北だと思うんですが。


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バンブーの生える藪を慎重に降りて川辺に。


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綺麗な花が幾つも咲いていました。

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「採ってもいいよ」との事なのでとりあえず手近にあったのを採取。


ここは川が深くて花に近付けなかったので、別の場所へ。


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とても綺麗です。一日花なんだそうですが、そう言われると儚い雰囲気も一層強く感じます。

by roka79 | 2012-02-09 19:50 | 自然観察
2011年 12月 10日

筑波嶺に 雪かも降らる 否をかも かなしき子ろが 布乾さるかも

好天だったので、筑波山に登って来ました。

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つつじヶ丘駐車場。雪が積もっているのが見えますよね。路面も雪が所々残っていて、強気に攻めることが怖くて出来ませんでした。


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登山道の登り始めあたり。


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ほとんど冬枯れしている中で、一際目立ったこの赤い花。何でしょうか・・・知らないし、ちょっと調べてみてもよくわかりません。


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途中、休憩している時に撮らせていただきました。可愛いワンちゃんですね。犬種を伺ったんですけど、何だったか忘れてしまいました。


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ミヤマシキミ(Skimmia japonica)だろうと思います。これ、ミカン科の植物なんです。冬に赤い実と言えばナンテン(Nandina domestica)でしょうが、白い雪の中の赤い実は映えますよね。


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高天原です。天津神の天照大御神がおわす神聖な場所。アマテラス様は扉を閉ざしていらっしゃいました。


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頂上付近はもうこんな状態で。舐めると危ない雪山でして。


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ヤドリギです。日本のヤドリギは、Viscum album subsp. coloratumという学名が付けられているものです。ヤドリギっていうのは実に不思議な半寄生植物で興味深い対象の一つです。


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女体山山頂にて。土曜日ですので、大混雑でした。遠くに霞ヶ浦が見えます。


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向こうに見えるのは男体山。筑波山は女体山と男体山の二峰あるんですが、女体山の方が6メートル高い、というのが面白いです。女体山の方が行きやすいので、多くの方が男体山の山頂には行かないんじゃないでしょうか。
私も、ホモセクシュアルではないので、女体山にしか登りませんでした(冗談です)。


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山は降りることこそ醍醐味である、とは思いますが、時間の都合もありまして、ロープウェイを利用してしまいました。


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筑波山名物、つくばうどんです。つくねの「つ」、「くろやさい」の「く」、「バラ肉」の「ば」で、「つ・く・ば」という、かなり苦しいB級感がしないでもありませんが、これがとても美味しいのです。私は蕎麦食いですが、筑波山に行ったら、必ずこれを食べることにしています。



ところで記事のタイトルにした和歌は私の好きな歌でして、詠み人知らずなんですが、興味のある方は調べてみてください。

by roka79 | 2011-12-10 19:23 | 自然観察