アメリカ旅行記 その2です。
2014年1月17日に見たものについて書きます。この日の予定はアリゾナ州のウィルコックス(Willcox)を出発して
チリカウワ国立公園(Chiricahua National Monument)に行き、Interstate 10を東進してニューメキシコ州に入り、
ロック・ハウンド州立公園(Rock Hound State Park)に立ち寄ってから、デミング(Deming)のモーテルに辿り着くというもの。

これが新しい車のシボレー・インパラ。9代目のモデルで直列4気筒2500cc。燃費は悪いですが、私は日産マキシマよりもずっと運転しやすい車だと思いました。

ウィルコックスの夜の街並み。田舎町です。

モーテルのすぐ隣にマクドナルドがあったので、朝マックしたくなり。マックグリドル(ソーセージ&チーズ)、コーヒーはスモールを注文しましたが、5.44ドルしました。日本より値段が高い。

チリカウワ国立公園に向かう田舎道。アメリカのこういう田舎道を走るのは楽しいです。

公園の入口に到着。

山道を登ってビジターセンターに着きました。ここで入園料を払います(5ドルだったかな?)。公園の職員に「サボテンの写真を撮りたいのですが、ここにサボテンはありますか?」と訊いたら「団扇サボテンならあるけれど、あなたの探しているようなサボテンはない」と言われました。むむう・・・。

案内板。2011年5月に発生した人為的な原因による山火事で甚大な被害を被ったと書かれています。

山道を登って行きました。

道路脇の日陰には雪が残っています。日差しがあるので寒くはないんですけど。

迫力のある岩壁。空の濃い青とのコントラストも美しい。


山の頂上にあるマッサイ・ポイント(Massai Point)に到着。ここは標高2094mあるそうです。


とても美しい風景に感動しました。ここは2700万年前に起こった火山の噴火とその後の浸食作用によって出来た奇岩地帯で、しばし時を忘れて風景を眺めていました。

トレイルを歩いてみました。山火事の爪痕がはっきり残っています。

アガベが生えています。パリー(Agave parryi)だと思います。これは結構たくさん生えていました。

団扇サボテンをようやく発見。しかし数は多くありません。もっと奥まで行ったらたくさんあったのかもしれませんが。

このフィラメントのある葉の植物はユッカだと思いますが、種は判別出来ません。パンフレットには、ここにはYucca schottiiが生えていると書かれていましたが、それらしいユッカを見つけることは出来ず。

もっとトレイルを奥まで進みたかったのですが、時間の関係で引き返しました。「ここには太陽(Echinocereus rigidissimus)がありそうです」とShabomaniac!氏から言われましたが、見つけられず。でも、とても美しい場所だったので、行ってよかったです。

ハイウェイに戻る途中で給油に立ち寄ったガス・ステーションにて。アリゾナ州の長閑な田舎町です。

Interstate 10を走行中に撮影(危険行為)。走っているのは大型トラックばかりで、乗用車は少ないです。町と町の間には何もないに等しく、単調なので走っていると集中力がなくなってきて危ない。私はガムを噛んだり日本から持っていったCDをすごい大音量でかけたりしていました。ここは、もうニューメキシコ州との境に近いところです。

ようやくロック・ハウンド州立公園に到着。午後3時くらいだったと思います。

公園のビジターセンターで見たポスター。ちなみに左上から、姫玉(Mammillaria lasiacantha)、赤花蝦(Echinocereus coccineus)、大分丸(Coryphantha macromeris)、麗光丸(Echinocereus reichenbachii)、金赤竜(Ferocactus wislizeni)、桜丸(Echinomastus intertextus)、オプンチアの…読めない…、マミラリア・グラハミー(Mammillaria grahamii)、御旗(Echinocereus dasyacanthus)です。

トレイルに登るルートを教えてもらって、登って行くと、小さな植物園がありました。
手前のはBrown-spined Pricklypearと札にあるので、(札が間違っていなければ)Opuntia phaeacanthaです。

アガベも結構生えています。種は判別出来ません。

斜面から下を見下ろすとこんな感じ。西日を浴びた団扇サボテンが綺麗。

この州立公園にはキャンピングカーが滞在出来るエリアがあって、たくさんの車が停まっていました。こういう所でのんびり滞在するのはいいでしょうね。

ここは、とにかく団扇サボテンだらけ。山の斜面が団扇サボテンに覆い尽くされています。トレイルを登るのも怖いほど。

団扇サボテンが枯死しています。

金赤竜(Ferocactus wislizeni)が、団扇サボテンの根元に生えていました。私の影が写り込んでしまっていますが…。

結構登って、疲れたしここで引き返しました。これはダシリリオン。Dasylirion wheeleriだと思いますが…。

日没も迫ってきたので、公園を後にして宿泊地に向かったのでした。
なお、この公園はFlorida Mountainsの北端にあるのですが、この一帯の山の上の方にはエスコバリアが生えているそうです。見れなかった…。

デミング(Deming)のMotel 6に到着。お金を節約するため、旅の前半は宿泊料が安いこのモーテルに泊まっていました。しかし、ここでは一泊57ドル。「高いです」と言ったら「周りのモーテルは70、80ドルするよ。ウチが一番安い」と言われました。むむう…。
続く。